1994(平成6)年に完成
「雲の上のまち」をテーマとし梼原町太郎川公園
の景観を活かしながら、梼原町産の杉を大胆に
つかった木造建築となっています。
サーフボード型の屋根は雲をイメージし、
建物の下には青空と星を映しこむ棚田をイメージ
した半円形の池を設置しました。
また、四季折々の梼原の風景を楽しむことができる
ようガラス壁面を多用し、レストランの2階室は
飛行船のゴンドラを思わせる空間がデザイン
されています。
2010(平成22)年に完成。
森のような建築物を作り、梼原の森の中に溶け込
ませたいという思いから始まりました。
目指したのは、枝葉が広がり、木漏れ日のような
光と影を作り出す建物。日本建築の軒を支える
「斗栱(ときょう)」という伝統的な木材表現を
モチーフとして、刎木(はねぎ)を何本も重ね
ながら、桁を乗せていく「やじろべえ型刎橋
(はねばし)」は、世界でも類を見ない架構形式
による唯一の建物として神々しさすら感じられます。
また、梼原産の杉を繰り返し組み上げていく
ことで、周囲の大自然と調和しながら「梼原の象徴」
としての迫力ある存在感も表現しています。
このデザインは、まさに木材の限りない可能性と、
梼原町産材の振興を進めていく中での、大きな可能
性と自信をもたらしてくれました。
2018(平成30)年完成。
梼原町がめざす「人と自然が共生し輝く精原構想」
の中核施設として、 平成29年度に建築された図書館
です。 建築には梼原産の木材を活用しており、千百年
余の原独自の文化 を保存・継承し情報の発信基地と
なることを目指しています。館内にはボルダリング
設備やカフェを併設し、知の拠点として学びの場で
あると ともに、様々な方々との世代間交流ができる
憩いの場、ゆったりと語り 合える空間を演出してい
ます。
2006(平成18)年に完成。
梼原町総合庁舎は、「防災の拠点機能」、「住民の利
便性」、「環境と梼原産材の利用」を熟思して、平成
18年に誕生しました。四万十川源流の豊かな自然
環境に育まれた梼原産材の杉材をふんだんに使用。
館内全域に温かい木のぬくもりが漂っています。
一階ホールには、梼原町伝統の茶堂が設えられ、
旅人をお出迎えします。町の歴史と風土の資材が
融合した建物は、町民はもちろん、町外のお客様
にも親しみを感じてもらえる建物として愛されて
おります。
2010年(平成22年)に完成。
梼原町の特産物販売と、ホテルが融合したまちの駅
「ゆすはら」は、梼原町の顔として、多くの旅人を
お出迎えしております。
施設東側外壁に用いられている茅(かや)は、隈氏が、
町内の伝統的な茅葺屋根に学ばれ設計されました。
茅のファサードは特徴的な景観を生み出すだけで
なく、通気性・断熱性に優れるため、自然の力に
よって快適な室内環境を創っております。
また、まちの中の「森」というコンセプトを映す
ように、施設内には杉丸太の柱を林立させ、森の中
を巡るような内部空間を作り出しています。
一方で、客室は、時間を忘れゆったりと過ごすこと
ができるように細部まで計算された瀟洒な設えに
なっています。
2006(平成18)年に完成。
住民の願いである「住み慣れた地域で安心して暮らし続けたい」という 思いを実現するため、在宅生活を支援しながら在宅と特別養護老人 ホームの中間的な役割を果たすとともに、健康づくりや介護予防の機能も持った複合的な福祉施設です。建物の外壁には梼原産の杉板を ・纏わせ、内装には町内製作の手漉き和紙をはじめとした自然素材を活用し、精原の自然と呼応する町民に開かれた「まちの家」をつくりました。
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