次の南海地震はM8級、高知県内全域で震度5弱以上、強い揺れが100秒以上と言われています。
100年~150年周期で発生している南海地震ですが、前回の規模が小さかったため次の地震の発生はもっと早いと予想されています。今世紀前半に発生する可能性が高いと言われています。
高知市など中央部では地盤沈下が予想され、海水の流入なども考えられています。
沿岸域では3メートルを超える大津波が襲ってくると言われています。津波の怖いところは、複数回襲ってくること、押しも引きも強いことです。地震発生時沿岸部にいた場合は、揺れがおさまったらとにかく逃げることが大事です。早いところは数分で津波がやってきます。
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二次災害として、土砂災害などの可能性も十分考慮しておかなければいけません。津波はもちろん、周囲の自然環境にも注意及び警戒をする必要があります。
発生確率
10年以内:10~20%、30年以内:60%程度、50年以内:90%程度
マグニチュード(M)と震度の違い
マグニチュードは地震の規模(大きさ)、震度は揺れの強さを言います。
震度と状況
震度0 | 人は揺れを感じない。地震計に記録される。 |
---|---|
震度1 | 敏感な人など一部の人が気づく程度。 |
震度2 | 大抵の人が揺れを感じる。電灯などが少し揺れる程度。 |
震度3 | 家屋が揺れ、電灯など釣り下げたものがかなり揺れる。 |
震度4 | 家屋がかなり揺れる。物などが倒れたりもする。 |
震度5弱 | 棚にあるものが落ちたり、家具が動くことも。建物によっては壁や柱などが破損したりする。 |
震度5強 | 棚にあるものが落ちたり、家具が倒れたりする。屋外ではブロック塀などが崩れている。 |
震度6 | 立っていることが困難なほどの揺れ。ほとんどの家具が転倒する。木造住宅などで耐震性が低いものは倒壊することが多い。 |
震度7 | 自分の意思で行動できないほどの揺れ。家屋の倒壊は30%以上となる。屋内ではほとんどの家具が大きく移動しており、屋外では壁のタイルや窓ガラスが破損し、落下する。 |
近年では、1995年1月17日の兵庫県南部地震、2004年10月23日の新潟県中越地震、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で震度7が記録されています。
想定被害
全壊棟数(単位:棟)
揺れ | 津波 | がけ崩れ | 火災 | 液状化 | 合計 | |
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早朝 | 約31,200 | 約35,700 | 約9,900 | 約2,700 | 約2,100 | 約81,600 |
昼間 | 約8,300 | 約87,200 | ||||
夕方 | 約14,000 | 約92,900 |
死者数(単位:人)
建物倒壊※1 | 津波※2 | がけ崩れ※1 | 火災※3 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
早朝 | 約1,800 | 約3,400~7,000 | 約680 | 約150 | 約6,030~9,630 |
昼間 | 約3,100~6,400 | 約460 | 約6,040~9,340 | ||
夕方※4 | 約3,100~6,400 | 約770 | 約6,350~9,650 |
※1 「建物倒壊」、「がけ崩れ」の死者数は、「昼間」、「夕方」の数値を出していないため、「早朝」の死者数と等しいと仮定している。
※2 「津波」の死者数は、「建物倒壊」による死者数との重複分を除いていない。
※3 「火災」による死者数は、「建物倒壊」による死者数との重複分を除いていない。
※4 「津波」の死者数は、「夕方」の数値を出していないため、「昼間」の死者数に等しいと仮定している。
〔想定被害:第2次高知県地震対策基礎調査 (平成18年7月) より引用〕